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FAにとっての持続可能性

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FA→フリーエージェント(野球の世界では有名な言葉ですが)、僕のような自由業者のことです。もう少し的確な定義はあるのかも知れませんが。ここしばらく宿題にしていた「FAにとっての持続可能性」ですが、細かいことは置いておいて、僕にとって中核たるエッセンスは、この1ヶ月くらいで抽出できたように思います。3つ挙げるとこんな感じです。

  1. より多くのクライアントと出会う
  2. 継続的な仕事をする
  3. お前が楽しくやってれば、俺は楽しい

順を追ってご説明します。

1.より多くのクライアントと出会う

闇雲にクライアントを増やすことは、力の分散、質の低下、信頼の失墜を招く恐れがあります。こういうことに十分に注意しながら、しかし少ないクライアントとの付き合いで生計を立てるよりは、より多くのクライアントの付き合いでバランスを図る方が、リスクヘッジになるとも言えます(「直接取引」というのもその一つです)。

また、業種が変わるとそこは全くの異世界で、一からクライアントのビジネスに関して勉強をせざるを得ません。そういうことが自分を鍛える良い機会になると思います。どんな業種にも通じるアイデアではなく、この業種だからこそのアイデアを出せるように鍛錬を積んだ方が、ビジネスマンとしての幅も出てくるように思います。それがこの仕事の醍醐味でもあります。

2.継続的な仕事をする

「何か作って、ハイ、終わり」という仕事は勿論あります。ただ意外と最初はそういう話でも、最初の制作物を作ってみたらなかなか気分良く付き合えたから、次の仕事、そしてまた次の仕事、という風に仕事が繋がっていくことも多々あります。どんなクライアントでも、長く付き合いたいという心持で付き合う、というのが大事だと思います。

また継続的に仕事をするということは、収入が不安定なFAにとって安定収入を読み易くする一つの手段でもあります。ここ半年くらいの僕の収入に目を向けると、安定的に入ってくるお金がおしなべると月の収入の40%くらいです。これは結構いいラインではないかと思っています。できるだけ安定性を確保する努力は長く続けるためには必要です。

3.お前が楽しくやってれば、俺は楽しい

結局僕がFAとして3年間走ってこれたのは「お前が楽しくやってれば、俺は楽しい」というようなことを言ってくれる人達が身の周りにたくさんいるからだと思います。「恩」というとまた違うんですけど「義」と言いますか、期待には全精力をかけて応えたいと思っている自分がいます。浮き足立つことなく、でも「やっぱりおまえは楽しい」って言ってもらえるように日々楽しんで仕事をしていけるのが大事だと思います。

加えて、そういう仲間や先輩や後輩に人を紹介してもらったり、仕事を紹介してもらったり、クライアントを紹介してもらったり、いわゆる新規顧客開拓の営業なぞ全くと言っていいほどやってませんから、ここまで来れたのは僕は仲間に恵まれていたからだと素直に思えます。一人仕事なんて本当に一人でやっているに過ぎなかったら孤独死してしまいます。そういう意味で僕は恵まれていましたし、いますから、前に進めているのだと思います。

書いてみると、実はFAに限ったことではない原則論になってしまっているのかとも思いますが、こういうタイミングで骨子を整理できたのは良かったです。勿論、うまく行っていることばかりではないですし、失敗したことからは反省し学ばなければいけませんが、持続可能性というのは言うなれば、「上を目指すのではなく、無理なく、前に歩みを進めること」なのかなあと感じています。

恨めしそうに上を見上げて、地団駄踏んでる余力があるなら、前へ前へ。


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